E775. 甘粛で突然地震が起き、私は救助犬を連れて被災地に向かいました。

E775. 甘粛で突然地震が起き、私は救助犬を連れて被災地に向かいました。

故事FM
28:43
2023年12月22日
cn

キーワード

  • 地震災害:突発的な自然災害で、人民の生命と財産の安全に深刻な脅威をもたらします。
  • 捜索救助犬:専門的な訓練を受け、捜索と救助に用いられる犬です。
  • 砂湧き:地震によって引き起こされる地下の砂が湧き出る現象で、救助作業の難易度を増します。
  • 災害救助:被災地域に対して展開される緊急援助活動で、人員の捜索救助や物資の運送などが含まれます。
  • 公益救助:営利を目的としない救助活動で、通常はボランティアや非営利団体によって起こされます。

概要

北京時間12月18日、甘粛省臨夏回族自治州積石山保安族東郷族撒拉族自治県で6.2マグニチュードの地震が発生し、多大な人員犠牲をもたらしました。捜索救助犬訓導員の鐘明氏は、捜索救助犬の子蝎とともに直ちに被災地に急行し、救助活動に参加しました。今回の地震で引き起こされた砂湧き現象は、救助作業に大きな困難をもたらしました。鐘明氏は被災地での救助活動の様子を語り、捜索救助犬が災害救助における重要な役割を強調するとともに、現在の中国の捜索救助犬の力量が数と質の面で不足していることを指摘しました。同時に、社会各界に公益救助事業への関心と支援を呼びかけ、全体的な防災能力の向上を訴えました。


洞察

今回のポッドキャストの内容は、地震災害の残酷さと救助作業の緊急性と複雑さを明らかにしています。捜索救助犬訓導員の視点から、我々は被災地の人々の苦しみを見るだけでなく、捜索救助犬が災害救助における独自の価値を理解することができます。 さらに、この内容は中国の捜索救助力量の建設に対する反省を促し、捜索救助犬の数と質の向上の必要性を強調しており、国家の緊急救助システムの整備にとって重要な意味を持っています。


観点

01「災害の前では、生命が最優先」

災害の前では、救助隊員たちは大きなプレッシャーと困難に直面していますが、生命を救うことが最優先の任務です。

02「捜索救助犬は災害救助の重要な力量」

捜索救助犬は廃墟の捜索や生存者の位置特定などで独自の優位性を持っており、人間の救助力量の有効な補完となっています。

03「中国の捜索救助力量にはまだ向上の余地がある」

中国の捜索救助犬の数と質は国家の経済発展水準とマッチしておらず、投入を増やし、全体的な捜索救助能力を向上させる必要があります。


深掘り

甘粛地震:捜索救助犬の無言の救助と中国の緊急対応力量の反省

甘粛省臨夏回族自治州積石山保安族東郷族撒拉族自治県での6.2マグニチュードの地震は全国人民の心を動かしました。災害発生後、様々な救助力量が迅速に結集し、被災地に向かいました。その中で、捜索救助犬は特殊な救助部隊として、廃墟の中で生命の兆しを捜し、欠かせない役割を果たしています。

捜索救助犬訓導員の鐘明氏は、捜索救助犬の子蝎とともに直ちに甘粛の被災地に急行し、救助活動に参加しました。鐘明氏によると、地震による家屋の倒壊は救助に大きな困難をもたらし、青海省民和回族土族自治県の直溝村で発生した砂湧き現象はさらに救助の複雑さを増しました。湧き出た砂が家屋を埋め、人員の捜索が極めて困難になりました。

砂湧きの下にある生命の希望

直溝村は黄河の旧河道に位置し、地下水位が高く、砂が堆積しています。地震が発生すると、地下の砂が湧き出し、瞬時に村を飲み込みました。砂に埋もれた家屋に対して、大型機械は進入できず、救助隊員たちは周辺で捜索を行わざるを得ませんでした。

このような状況で、捜索救助犬の価値が際立ちます。捜索救助犬は人が入れない場所でも捜索を行い、嗅覚を使って閉じ込められた人を見つけます。鐘明氏は子蝎とともに直溝村で必死の捜索活動を展開しました。土石流や砂湧きの脅威に直面しながらも、子蝎は希望を捨てずに捜索を続けました。

「彼らの目を見るのが恐くて、彼らが私たちに大きな期待を寄せていることを知っているからです。」と鐘明氏は振り返ります。被災者たちの目には、捜索救助犬が自分たちの家族を見つけてくれることを願う切ない期待が溢れていました。しかし、砂に覆われた中で生存者を見つける希望は極めて薄かったのです。

捜索救助犬の専門性と粘り強さ

鐘明氏によると、本物の捜索救助犬は独立して行動し、鋭い嗅覚と専門的な訓練を生かして、廃墟の中で生命の兆しを探します。彼は、いわゆる「捜索救助犬」のポーズ撮り動画を批判し、このような行為は被災者に対する傷害であると指摘しました。

災害現場では、捜索救助犬は様々な危険に直面します。鉄筋やガラスなどによる身体の損傷のリスクがあり、長時間の捜索作業も体力を消耗させます。捜索救助犬を保護するために、靴やベストを着せることが提案されましたが、鐘明氏はこれが捜索救助犬の地面の感覚を損ない、捜索効率に影響を与えると考えています。「捜索救助犬の職業特性上、裸足で戦うべきなのです。」

中国の捜索救助力量の現状と反省

今回の甘粛地震の救助活動で、鐘明氏は中国の捜索救助力量の不足を痛感しました。彼は、中国の捜索救助犬の数と質が国家の経済発展水準とマッチしておらず、政府や人民の期待に大きく及ばないと指摘しました。

「こんな広い面積の被災地では、質の高い捜索救助犬が必要です。一つの省には、子蝎のようなレベルの捜索救助犬を最低10匹用意する必要があり、これによって人民を本当に守ることができるのです。」と鐘明氏は訴え、捜索救助犬への投入を増やし、訓練水準を向上させ、全体的な捜索救助能力を高めることを呼びかけています。

災害の前での互助精神

救助作業は多くの困難に直面していましたが、被災地の人々の互助精神も感動的でした。村人たちは自発的に救助隊員たちに食べ物や水を提供し、救助力量に対する感謝の気持ちを表しました。

「ある村の女性が、私に煮た生姜のシロップを持ってきてくれました。」と鐘明氏は振り返ります。自分は血糖値が高いために飲めなかったものの、被災者たちの温かさを感じることができました。

展望と思考

甘粛地震は再び、自然災害が人類が共通して直面する挑戦であることを思い出させます。災害に対して、より完備した緊急救助システム、より専門的な救助力量、そしてより強い互助精神が必要です。

捜索救助犬の数と質を向上させ、緊急救助隊員の訓練を強化し、全民の防災減災意識を高めることは、私たちがこれから努力すべき方向です。 これによって、私たちは災害の前でより冷静に対応し、人民の生命と財産の安全をよりよく守ることができるでしょう。

災害救助の現場では、生命の儚さを見ると同時に、人間性の輝きも見ることができます。捜索救助犬の無言の救助は、生命に対する尊重だけでなく、責任感の表れでもあります。すべての救助活動に参加している人々に敬意を表し、亡くなった方々の冥福を祈り、生き残った方々が強く生きることを願います。

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